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新型コロナウイルス感染症(7)-PCR検査の真実-
更新日:2020/09/07
昨夜NHKの「クローズアップ現代」を見ていて、これは早急に原稿を書く必要があると思い立ち、キーボードを叩いています。7月初めごろからマスゴミでは新型コロナの第2波が来たと連日新型コロナウイルス感染者の数を報道していました。政府も自治体も毎日新型コロナ感染者数を発表し、医療体制はまだ大丈夫だとか、ICUが埋まってきたとか様々なことが言われていました。
まず絶対に理解しておいてほしいことがあります。PCR検査は米国のKary Mullis(キャリー・マリス)博士が開発したDNAの増幅方法で、この業績によりノーベル賞を受けています。理論的には検体の中に数個の標的遺伝子があれば検出可能な非常に敏感な検査方法です。ではPCR検査で陽性になったということは何を意味しているのでしょうか?
新型コロナウイルス検出のためのPCR検査で陽性になったということは「検体(今は唾液)の中に新型コロナウイルスと90%以上遺伝子配列が一致したウイルスが存在した」と言う事だけです。決してその人が新型コロナウイルスに感染していることを意味していません。「どういうこと?」と思われる方が大半だと思います。
もしあなたの手のひらに新型コロナウイルスが付着していたとしてもそれは感染ではないですよね。だから皆さんは食事の前に手を洗い、帰宅したら手を洗います。手に付いただけで感染するのなら手洗いしても意味がないですものね。それと同じで口の中、唾液の中にウイルスが存在するだけでは感染ではないからです。口腔内には無数の細菌やウイルスが存在します。常在菌や常在のウイルス、今食べたものに付着していた細菌やウイルスもいるかもしれません。でもこれはそこに存在するだけで感染ではありません。ウイルス感染はウイルスが人間の細胞内に侵入して初めて成立します。そこを短絡的に「ウイルスの存在=感染している」と考えては事実を見誤ります。例えば、「咳や息苦しさは無いが38度の発熱があり、少し下痢気味だ」と言う人が私の元にやってきたとします。もし私が慌てて保健所に連絡して、運よくすぐにPCR検査を受けれたとしましょう。もしこの人にPCR検査で陽性反応が出たら、この人は新型コロナウイルス感染症なのでしょうか?下痢は新型コロナウイルスのためでしょうか?
ではもっと私が言いたいことを分かってもらえる例を出しましょう。「1か月前から急に太り始めたんです。そのころ東京から帰って来た友達と食事に行きました。コロナじゃないでしょうか?」PCR検査で陽性反応が出ました。この人は新型コロナウイルス感染症で、肥満はコロナのせいでしょうか?
分かっていただけたでしょうか?唾液の中にコロナウイルスがあったとしても、コロナウイルスに感染している証拠にはならないし、その人の症状を新型コロナウイルス感染によるものだと短絡的に考えてはいけないということです。ましてや症状のない人の唾液からPCR検査で新型コロナウイルスの陽性反応が出たからと言って、何の意味があるのでしょうか?「大阪イソジンの会」のお二人が「ミヤネ屋」で「ポピドンヨードのうがいが唾液でのPCR検査を陰性にする」と記者会見されていましたが、PCR検査陽性と言うだけでは、うがいをしただけで陰性になってしまう程度の意味でしかないのです。
感染症の診断はどのようにして付けるのでしょうか?例えばインフルエンザの場合、「急に高熱が出現し倦怠感が強く関節痛がある、どうもインフルエンザらしい」と考えると確認のためにインフルエンザ検査をします。そして陽性となれば、症状と検査とが一致したのでインフルエンザと診断し、治療が開始されます。人間の体には自分の細胞数よりはるかに多い数の細菌やウイルスがいて、お互いに助け合いながら、共生関係を築いて生きています。細菌やウイルスが常に人間に病気をもたらす病原体ではないのです。
ではどうして自治体は症状もない人に新型コロナのPCR検査をおこなうのでしょうか?症状のない人も他人に感染させると思い込んでいるからです。それは皆さんも同じだと思います。こんなことになったのはドイツから出た1篇の論文のためです。それも臨床では有名な権威ある雑誌に掲載されました。まだ中国からヨーロッパに入国出来た時期に一人の中国人ビジネスマンがドイツを訪れ、2人のドイツ人と会議をしました。その中国人は数日滞在し元気に帰国しました。その後2人のドイツ人の内の一人は他の2人のドイツ人と会議をしています。帰国後その中国人は武漢肺炎と思われる病気を発症しPCR検査陽性、彼と直接会ったドイツ人二人も発症しPCR検査陽性、中国人とは直接会っていないが彼と会った人と会議をしたドイツ人二人も発症しPCR検査陽性、たったこれだけの症例報告です。最低限この5人で検出されたウイルスの遺伝子配列が同じであること、他の疾患が確実に除外されていることの確認が必要ですが、それすらされていないのです。この時期武漢肺炎に関する論文は何でもあり状態だったのでしょう。これが無症状者からも感染すると流布されたることとなった元凶の論文です。
私は無症状者から感染することは無いと思っているのですが、先日You Tubeで「無症状者から感染しない、とは言えない」と主張する先生の動画があったので見てみました。彼は8月に有名雑誌に掲載されたドイツからの論文を引用して無症状者からも感染すると言っています。無症状者からは効果的な感染予防策を取っていない人0.3%に感染が確認されたそうです。0.3%といえば1000人に3人です。感染予防策をとっていない濃厚接触とは、お互いにマスクを付けず1mほどの距離で15分以上同じ空間に居ると言うことです。15×1000÷60÷24=10.42となります。1000人の人と1mの近距離で15分ずつ一睡もせずに対面して10日頑張れば3人に感染させる計算です。3日半頑張れば1人に感染させます。今現在日本では人が集まる所でマスクを付けていない人を見ることはほぼありません。したがって無症状者からの感染確率は0(零)%です。
接触感染も0(零)%と考えてください。これは武漢からの報告ですが、無症状のPCR陽性者300人の自宅へ行き、100か所、合計30,000か所のサンプルをPCRで調べたところすべて陰性だったそうです。無症状者はその辺にウイルスを付けることは無いと言う事です。もし症状のある患者がコロナと知ってスーパーのカートの持ち手などに咳をしたら、それはバイオテロで対策が全く違います。
さて連日PCR陽性者が発表されますが、その時陽性者の人数だけではなく、大まかなウイルス量ごとの人数も発表していただきたいと思います。感染が成立するには少なくとも100万個のウイルスは必要だと考えられているので、1000個以下なんか「屁」みたいなもんです。インフルエンザに感染している人からは億の単位のウイルスが検出されますから。ウイルス量を見れば感染が成立しているのかどうかほぼ分かり、感染拡大局面なのか正確に判断できると考えます。行政の方、よろしくお願いします。
熱、咳など明らかな症状のある人は会社を休んで医療機関を受診し、自宅療養する。症状のない人は三蜜のところではマスクを着用し、マスクを外す飲み食いの時には細心の注意を払い、手洗い、うがいをしっかりする(ひょっとすると会食前のうがいは感染予防に効果があるかもしれませんね)。
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