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STOPコロナ狂騒局(2)-ワクチンの有害事象を考える-
更新日:2021/05/28
松下 正幸
5月31日まで延長された緊急事態宣言を、関西3府県の知事は共同で政府に対して再度の延長を要請するようです。まだしばらく不自由な生活が続きますが、気合を入れ直して乗り切りましょう。
さて今回は新型コロナワクチンの有害事象についてお話ししたいと思います。24日から新型コロナワクチンの集団接種、個別接種が始まりました。福島区ではこの4日間で集団・個別接種共に重大な有害事象の報告はありません。
有害事象とはどういうものを言うのでしょうか?
「副反応」と言う言葉はマスゴミでもしばしば出てくるので、何となくワクチンで起こった副作用だろうなあと言う認識はあると思います。では「有害事象」と言う言葉はご存知でしたか?有害事象とは薬物を投与された方に生じる、薬物の投与と時間的に関連した好ましくない事柄の事で、投与した薬物とに因果関係があるかどうかは問わないのです。今回のワクチン接種では、例えば翌日に出現した接種部位の痛み、倦怠感、発熱はもちろん有害事象です。1週間後に出現した下痢はどうでしょうか?これは有害事象です。3週間後ではどうでしょうか?これは少し微妙です。なぜなら今回のワクチンは前回説明したように今までのワクチンと全く違うからです。通常生ワクチンの場合は接種後4週間までの不都合な事象を有害事象としています。不活化ワクチンはこれが2週間です。今回のmRNAワクチンはいつまでを有害事象とするのか、私が調べた範囲では見当たりませんでした。
世界で初めてのメカニズムのワクチンなので観察期間を4週間とするのではないかと思いますが、この間に起きた不都合な事象はすべて有害事象です。
極端な話ですが、ワクチン接種後ビルの屋上から飛び降りて亡くなっても有害事象です。以前インフルエンザ治療薬のタミフルを内服後、お家の2階から飛び降りて亡くなった児童が十数人いたことを覚えてられる方もあると思いますが、これは勿論有害事象です。交通事故で亡くなられても有害事象です。ワクチンとの因果関係は全く問わないので、すべてを報告しその後一例一例因果関係を検証していくのです。
その検証の中で、これはワクチンとの因果関係があると判断された事象が「副反応」です。今のところ「発熱」「倦怠感」「接種部位の疼痛」「頭痛」「悪寒」「筋肉痛」などは副反応とされています。「副作用」と「副反応」、英語ではどちらも「side effect」ですが、日本では薬剤で出た因果関係のある有害事象は「副作用」、ワクチンでは「副反応」と呼んでいます。
「アナフィラキシー」という言葉もマスゴミにはよく登場しますが、「アナフィラキシー」イコール「アナフィラキシーショック」ではありません。
「アナフィラキシー」とは即時型アレルギー反応が複数の臓器や全身に表れ、命に危険が生じ得る過敏な反応を言います。血圧低下、意識低下、失神などを伴う重症の場合は「アナフィラキシーショック」と呼び、早急に治療を開始しなければ命を落とすこともあります。現在まで日本では150例ほどのワクチン接種によるアナフィラキシーが報告されていますが、死亡者はいません。ワクチン接種後の死亡例も85例報告されていますが、全例ワクチンとの因果関係はないと判断されています。2020年日本では1,384,544人の方がお亡くなりになっています。つまり毎日3,782人の方がお亡くなりになっており、その方が4週間以内にワクチンを接種されていたら有害事象として報告されます。今回のmRNAワクチンの接種でアナフィラキシーショックを呈して死亡する可能性があるとしたら、PEG(ポリエシレングリコール)に対する激しいアレルギーを持っている方ではないかと私は考えています。PEGは医薬品添加剤として広く使用されているだけでなく、ヘアケア製品、スキンケア製品、洗剤などにも使われています。化粧品で皮膚に強いアレルギー反応がでたり、シャンプーで頭皮がかぶれて、ステロイドの内服治療や点滴治療をしなければならなかった方はこのワクチンが使えない可能性がありますので、必ず問診をされている先生にご相談ください。それ以外の方にとってこのワクチンは安全性が高いと考えられますので、短期的な副反応を心配して接種を躊躇することは無いと思います。ただ前回も指摘しておきましたが、このワクチンはまだ人間に使用されて1年も経過していません。3年後、5年後の安全性はだれも分からないのです。そのことを十分に了解した上で接種してください。マスゴミにしょっちゅう出てくるコメンテーターの発言には惑わされないように。
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